男性の育休(育児休業)の取り方!メリットデメリットについて!
今や子育てをしながら、共働きの家庭も当たり前になって来ています。
妊娠出産がある女性が産休をとり、その延長で育休をとる事がほとんどですが、実は男性も育休(育児休業)をとる事ができるのです。
・夫婦で1番大変な時期を協力出来る
・子供の知力が育まれる
・仕事の効率化の意識向上
・子育てを通して適応能力が育つ…
もくじ
男性の育児休業のとり方とは?
・育児休業の申請書を提出
これで取得できます。
・会社は育児休業の申請を原則拒むことはでない
・妻が専業主婦や産後休業中でも、産後8週間は男性も必ず育児休業をとれる
・1〜3歳になるまでの間は、育休または時短勤務が可能
育児休業をとることは男女共に権利として認められています。
男性の育児休業がとりにくい理由
男性の育児休業取得率は特に少なく、女性が81.5%に対して男性は2.7%しか育児休業を取得していません。
権利はあっても実際取得にはいくつかの課題があるのです。
・仕事の代わりがいない
・出世にひびきそう
・職場で子育て支援制度が整ってない
・職場で育休の前例がない
・育休を取りづらい雰囲気がある
収入が減ったり、キャリアを失ったり、職場に言い出せない雰囲気が現実は少なくありません。
そして、そもそも男性も育児休業がとれる事を知らない人が多い事が原因です。
育児休業をスムーズにとるポイントは
・育休の会社へのメリットを学ぶ
・引き継ぎの準備をしっかりする
・妻と育児についてよく話し合う
・子育てについて学んでおく
普段から育休の意思を浸透させる
まず、“いずれは育休を利用し子育てをしたい”と普段から職場で言って、浸透させておく事が大切です。
そして、妻の妊娠がわかったら早めに育児休業を取得したい旨を会社に伝えておく事が大切です。
育休の会社へのメリットを学ぶ
男性の育児休業の前例がない会社や、子育て支援制度が整っていない会社も少なくありません。会社にとってのメリットを知ることで、育児休業の希望も通しやすくなります。
企業イメージの向上
転職をする人の中で「待遇、福利厚生」を重要視する割合が56.6%とかなり高い値です。「育児のしやすさ」=「働きやすさ」は会社の価値(武器)にもなります。
仕事の連携、効率化向上
育休により引き継ぎをしたり、仕事を割り振ることで、社内の風通しが良くなり、連携の強化、無駄を省く効率化へと繋げることができます。
長期的なキャリアを確保できる
育休取得でキャリアを失うことを懸念する人も多いので、子育て支援を整備することで、有能な社員の継続率にも直結します。
引き継ぎの準備をしっかりする
育児休業の取得に踏みとどまっている人の多くは、引き継ぎを気にされていると思います。代わりの人事を確保するのか、既存の人に割り振るのかは会社判断ですが、引き継ぎをするのにも時間はかかります。
休業をする権利はあっても、周りに負担は多かれ少なかれかかるので、早めから引き継ぎ書の準備などしっかりしておくことが大切です。
妻と育児についてよく話し合う
育児休業とは育児をするために仕事を休むことなので、貴重な時間を使って、子育てをどのようにして進めていくかを夫婦で話し合っていくことは大切です。
子育てについて学んでおく
いざ子育てが始まるとわからないことがたくさん出て来ます。というか基本わからないことばかりです。
ミルクや沐浴などの育児はもちろん、出生届などの各種手続き、予防接種など、やることをまとめます。
そして、どういったことが大変なのかあらかじめシミュレーションしておくことは大切です。
男性の育児休業のメリット
・夫婦で1番大変な時期を協力出来る
・子供の知力が育まれる
・仕事の効率化の意識向上
・子育てを通して適応能力が育つ…
赤ちゃんと家族で過ごせる時間の確保や、ママに負担のいきがちな子育ての分担はもちろんですが、父親との時間は子供の脳の成長にとっても良い効果があります。
アメリカ、ノースウェスタン大学病院での研究により、父親が子育てに関わった子どもほど言語能力が高くなるという研究結果が出ています。
・自尊心が高い
・学校の成績が良い
・うつや不安症になりにくい
・学校をずる休みしにくい
・10代で親になる割合が低い
といった事が、研究結果で明らかになっています。
育児休業を取得して、貴重な乳幼児期の子供との時間を大切にできると良いですね。
男性の育児休暇のデメリット
デメリットとして考えられることは、上でも紹介したように、男性の育児休業の権利と重要性について、職場の人達の理解を得ることが難しい事です。
収入の減少、仕事の引き継ぎ、出世から外れる、等の不安が残る事がデメリットとしてあり、取得の妨げになっています。
職場での理解得るために、時間をかけて伝えていく必要があります。
育児給付金っていくら貰えるの?
育児休業開始前の賃金の67%が給付されます。
6ヵ月経過後は50%となります。
さらに、
・翌年の住民税は上がらない
・雇用保険料はかからない
・社会保険料は免除
結果、手取り賃金で比べると実質休業前の80%にもなります。
まとめ
これからの時代、男性が育児休業をとり育児に参加していくことが社会でも増えていくと思います。
会社での前例を作って、社員の働きやすい環境を作ることが出来れば、働くモチベーションもより高くなっていきますね。
育児休業を利用し、ご家族との大切な時間を楽しんでもらえれば幸いです。