産後涙が止まらない!?理由と解決方法について
出産の感動を終えて、ここから子育てが本格スタート。
赤ちゃんとの幸せな時間ですが、産後の弱りきった体の中、想像以上に大変な子育てにママもパパも本当に苦労されていると思います。
そんな中、突然自分では制御できない感情の起伏が起こることがあります。
急に悲しくなったり、不安にかられたり、訳も分からず涙が止まらなくなるのです。”これが悲しい”とはっきりとした理由がないこともあります。
何かを思い出して泣くのと違い、突然涙が出てきて、それをきっかけに色々悲しいこと思い出すのです。
自分でも訳が分からず不安になりますよね。まわりの友達や家族に相談しても理解してもらえないと一人で抱え込んでしまいます。
産後の涙のわけについて先輩ママの体験と共に紹介していきます。
もくじ
涙が止まらないのはマタニティーブルーが原因
産後すぐから2週間頃に、訳もわからず涙が溢れ、止まらなくなることがあります。これはマタニティーブルーという現象です。
マタニティーブルーとは
マタニティーブルーズとも言い、出産をキッカケにママの体やまわりの環境が急激に変化するため、心が不安定になる現象で、感情がとても敏感になります。
嬉しいはずなのに悲しくなったり、不安にかられたり、涙が止まらないなど、症状の程度はそれぞれですが、出産をしたママの50%が経験すると言われるごく一般的な現象です。心が不安定になるのはママが弱いからではないのです。
初めての経験で不安はあるかと思いますがマタニティーブルーは病気ではないので過度に心配する必要はありません。心が不安定な状態は一過性のもので2週間程でおさまります。
ただし、この様な状態はママにとってとても苦しく軽視できるものではありません。パパの理解や、家族のサポートがとても重要です。
ホルモンのいたずら
妊娠中に分泌されるホルモンが出産で胎盤と共に排出され、次にママの体は母乳を出すためのホルモンが分泌されるようになります。この急激なホルモンバランスの変化によって体と心が不安定になるのです。
これは誰もにどうすることもできない体内の大切な働きです。ママが弱いから涙がでるのではないし、イライラするわけでもないのです。ホルモンのいたずらですので、この時期は苦しくても、ママが責任を感じることは一切ありません。そして必ず終わりは来ます。
ママはホルモンのせいで感覚が敏感になっているだけだと割り切ることで気持ちが少し楽になるかと思います。
そしてパパもこの事を理解しておくことで、共に支え合って乗り越えていけるのです。
責任感の強さがプレッシャーに
このページを見てくれているママは子育てに真剣に取り組んでいるからこそ悩み、しっかりしなきゃと責任感が強いママだと思いいます。
初めての育児、初めての経験で不安や、命を育てるという責任を強く感じ”完璧なママじゃなきゃいけない”と思い過ぎると、ちょっとしたことにもストレスを感じやすくなってしまいます。
出産という大仕事で消耗した体に頻回授乳で寝不足が続きます。ママ1人で子育てと家事を完璧にこなそうと思う必要は一切ありません。
まわりのママはみんなすごく見えたりしますよね?でも先輩ママたちもみんな失敗の連続で少しずつママになっていくのです。
ママが元気でいることが赤ちゃんにとって最高の環境なので、一人で抱え込まずパパと協力して、休むことも大切です。
マタニティーブルーはいつまで続くの?
産後2週間ほどで自然に良くなる
産後のホルモンの変化や生活環境にも少しずつ体が慣れていき2週間頃には、心の不安定が自然に改善されていきます。
長い人は数ヶ月感じる人もいますが、あまり長引いて苦しい場合は産後うつの可能性もあります。
マタニティーブルーは病気ではなく、産後うつは治療が必要です。不安定な状態が長引いているのであれば、赤ちゃんの1ヶ月検診の時にママの体調も相談するといいでしょう。
のど元過ぎれば、、、
涙が溢れて止まらなかったのはなぜだったんだろう?と思うほどさっぱりと気持ちが晴れて来ます。子供を素直に愛せる余裕が出てきます。
もう一踏ん張りです。
マタニティーブルーとうまく付き合っていくコツ
マタニティーブルーは多くのママが経験する産後の洗礼のようなもので、時が来れば終わりが来ます。
感情の制御が難しい時は無理に我慢せずに、流れに身をまかせてやり過ごしていくことが大切です。
自分が弱いんじゃなくホルモンのせい
ママが弱いから心が不安定になっているのではなく、ホルモンによるものなので、誰のせいでもなく思いつめても意味がないのです。だってホルモンのせいでしょ?っと開き直れると、少し気が晴れます。
パパの理解も必要です。ママがイライラしても、優しく包み込んであげてください。
スーパーママなんていない
産後はママはどうしても家にこもりがちの生活になると思います。
疲労もストレスもたまりますし、心が不安定になると自分の事がダメなママなんじゃないか?と思い詰める事があります。
とくに出産前まで、バリバリ働いていたママは、産休や育休で以前の生活環境からガラリと時間の流れが変わります。
孤立感を感じたり、仕事ではテキパキ働けていたのに、子育てが思い通りいかない事にストレスを感じたりします。
心がまだ母親になりきれてなく、以前の生活を引きずってしまう自分と、母性の強く立派に子育てをしている(様に見える)ママとを比較して焦りを感じてしまう事はよくあります。
でも、初めから立派なママはいません。先輩ママ達もみんな失敗を繰り返しながら、赤ちゃんと共に少しずつ心も母親になってきたのです。
スーパーママはいません、周りから見ればあなたも立派なママに見えているかもしれません。みんな同じなのです。
焦らず、ゆっくり時間をかけてママになっていけば良いのです。
産んだ子に愛情が持てなくても焦らない
不安と恐怖の分娩を乗り越えて、お腹を痛めて産んだ赤ちゃんと感動の出会いをイメージしていたけど、いざ生まれて来た赤ちゃんを前にしてなんの感情も湧いてこない、ということがあります。
あまり耳にしないかもしれませんが、そう素直に言うと良いことがないので内に秘めているママは実は多いのです。
先輩ママにも、”出産が帝王切開だったので赤ちゃんを見せられても実感が湧かなかった”とか、”旦那が赤ちゃんを愛おしそうに抱いているのを見て温度差を感じてしまう”とか、”我が子の寝顔を見てもなんとも思わない”など思っていた方はたくさんいます。
生後4ヶ月ごろになると、赤ちゃんの表情が豊かになり、笑ったり呼びかけに反応したりと、少しずつコミニュケーションが取れるようになります。
この頃に赤ちゃんを可愛いと素直に思える瞬間がやってくるママやパパは非常に多いです。
先輩ママにも、”赤ちゃんと目が合った時、昨日までと違い急に人格が芽生えたように感じた”という経験があります。生後4ヶ月頃でした。
妊娠した時から母性が芽生える人もいれば、出産を機に母性が芽生える人もいます。また、子育てをしながら半年後にやっと子供が可愛く思えて来た、というママもいて、みんなそれぞれです。
愛情が湧かないで焦る、と言うことは少なからず、子育てに不安を感じたり、関心があるということなので、心配はいりません。ゆっくり赤ちゃんと共に時を重ねてママになっていけば良いのです。
愛情が湧かないと感じていた先輩ママ達も、1歳を過ぎた頃にはみんな口を揃えて子供が可愛いと言っています。もちろんどんどんやんちゃ盛りになるのでイライラも怒鳴ったりも増えて来ますが、それも含めて成長を感じていけるようになっていきますよ。
赤ちゃんと一緒にママもお昼寝は大切
頻回授乳の時期は、赤ちゃんにもママにも昼も夜もありません。まとまった睡眠がほとんどとれず、どうしても寝不足になりがちです。
ホルモンバランスによって心が不安定なこの時期はストレスを感じやすく、寝不足になるとストレスを増大させてしまします。
まとまった睡眠はなかなかとれませんが、赤ちゃんが昼寝をしている時に、溜まった家事をするのではなく積極的にママもお昼寝をするように心がけます。
少しの睡眠でもこまめに取ることで疲労は回復していきますし、心も回復していきます。きっちりとしたくはなりますがそこはぐっとこらえて家事はそこそこに手を抜くことを覚えましょう。
ママ自身の体調は赤ちゃんにとっても非常に大切です。“昼寝はズボラ”というイメージは捨てて、家族で協力して共通認識として昼寝をできる環境を作っていきましょう。
すぐにイライラしてしまうのも同じ
出産を終えて、幸せいっぱいなはずなのになぜ私だけこんなに辛い思いをしてるんだろうっと自分のやり場の無い気持ちにイライラしてくることってありますよね。
マタニティーブルーは悲しくなったり、涙が出たりするだけではなく、イライラして、誰に対しても攻撃的になることがあります。
ガルガル期
この時期は、ガルガル期とも言います。これはネットで受け入れられ広まった言葉ですが知っておくとママやパパの悩みが軽減すると思います。
犬や猫など動物は産後、子供を守るために母親は攻撃的になったり周囲に威嚇します。人間といっても動物です。同じことがおこるのです。
これは体の中で、ホルモンやDNAなど動物的本能でママの心が乱される現象で、産後、ママとパパ以外の人間に赤ちゃんを触られたり抱っこされたりすることにとても嫌悪感を感じることがあります。
そしてこれはママ自身の理性で抑えることができないので、義母や友達など好意で子供をみてくれていることがわかっているのに、避けてしまったり、ひどい言葉を言ってしまうことがあるのです。
そんな自分が辛くなり新たなストレスを生んでいく悪循環に陥ってしまうことがあります。
こうなると赤ちゃんに近づけるのは、ママとパパのみとなるため、パパのサポートがとても重要になります。赤ちゃんのお世話を分担してママの休息時間を作ったり、ママの1人の時間を作り心を休ませてあげることが大切です。
そして今はガルガル期でホルモンのせいでパパにも辛く当たってしまうということを、夫婦で共通認識することで、ママの大きな心の支えになります。
ガルガル期はいつまでつづくの?
生後すぐから3〜6ヶ月で落ち着いてきます。長引く人は数年続くこともありますが、それには原因が様々です。
まずはホルモンのバランスが安定してくる時期で3〜6ヶ月でママの心も安定してきます。
そしてこの時期には赤ちゃんは人を認識(人見知り)する様になり、またハイハイなどをしだすと、赤ちゃん自ら義母などに近づいていくこともあり、ママから”赤ちゃんを取られた”という感覚が薄れていくのです。
このガルガル期にパパや周りの人に攻撃的になるあまり、ひどい言葉を言ってしまうことが多々あります。言われた方もやはり人間ですので傷つきますよね。それが尾を引いて人間関係が崩れ、数年にわたりイライラが続いてしまうことがあります。
つい不用意に「離婚」などの言葉を発してしまうと、その時はおさまっても後々心に残ってしまうことがあるので注意が必要です。
旦那の言動や行動にすぐイライラしてしまう
妊娠、出産を機に男女の生活スタイルの差はどうしても出てくると思います。
働き方(帰宅時刻)や、育休の有無や、母乳など理由は様々ですが、表面的に家事育児を夫婦で分担と言っても実際ストレスを感じないママはほぼいないと思います。
ただでさえホルモンで不安定なこの時期に、一番わかり合いたい、支えとなって欲しいパパに対して、ママの本当のしんどさを理解してくれないことへのイライラが爆発することは一度や二度ではありませんよね。
先輩ママの体験でも、24時間自由な時間がほぼないママに対して、パパがどれだけ育児を分担してくれていたとしても、次の瞬間スッと自分の予定を入れて自由に行動されると本当にイライラします。
“どれだけやってくれたか“ではなく”どれだけやらなかったか“がストレスの根元だと思います。
逆に言うと、ママは自由な時間があれば1人で出かけたいのかといえば、やはり子供のことが気になるしそういうわけではない、と思うママもたくさんいます。
だけどパッと動ける自由な時間が1ミリもない、何ヶ月先まで自分だけで予定を入れれない、と思うだけで心の圧迫感はものすごく大きいのです。
パパは休みの日をすべて潰す必要はないと思いますが、大切なのは
“パパは休みの日は育児や家事をやろう”と思うのではなくて、”あらかじめ「いついつの休みは1日育児をするね」とママに伝えて実行する”
ことがとても重要なのです。
“ママはそれで予定を立てられるし、この日まで乗り切れば休める”
という心の支えになるからです。
このことをママとパパで話し合い、共通認識として捉えれることによって今後のママの心の負担が軽減し、家庭環境も明るくなっていくきっかけになると思います。
イライラする自分が嫌になってくる
慣れない子育てに睡眠不足、ホルモンにより感情的になる、子供は言う事を聞かない、食べない、散らかす、旦那は帰ってくるのが毎日遅くてほぼワンオペ、休みの日はゴロゴロされる、とイライラの原因をあげるときりがないですが、そうしたイライラでいつも心がいっぱいになるとどんなパワフルなママでも滅入ってしまいますよね。
イライラがピークの時に、子供に怒鳴ってしまったり、旦那に毒づいたり、ほんとはそんなことやりたくないけど吐き出してしまうこと、めちゃくちゃあります。
それは決して悪いことではなく、ママがひとりの人間である証です。そして本当は優しいママだから、怒鳴ってしまった後、凄くさみしい気持ちになります。
ホルモンのせいだ、っと頭ではわかっていても凄く嫌な自分、ダメな自分と、自己嫌悪に陥るとママ自身のストレスが増大してしまいます。
これは良くないサイクルです。
先輩ママがやってきた方法を紹介します。
イライラの原因をカテゴリー分けする
1.子供が原因 2.旦那が原因 3.睡眠不足 4.ホルモン
ざっくりとこの4つに分けます。
そしてその時の対策を冷静な時に自分なりに決めておきます。
- 子供が原因 – 少し離れて気持ちを落ち着かせる
- 旦那が原因 – 話し合う
- 睡眠不足 – 寝る
- ホルモン – 休む、ひどい時は病院へ行く
イライラした時は考える余裕がないので、あらかじめ行動を決めておけば、ストレスを最小限にすることができます。
余計な八つ当たりを減らせれば、ママの罪悪感も軽減され少しでも笑顔が増えてくるかもしれません。
部屋が片付かない
産後は、夫婦だけで暮らしていた部屋と違い、子供のものが溢れ、手が回らないなどでどうしても部屋が散らかっていきます。
産後は赤ちゃんのお世話とママの体調、心の回復が最も重要なので無理に育児と家事を完璧にこなそうと思わないでいいと思います。夫婦で分担、手を抜くところは手を抜く、それでいいと思います。
そして手を抜くところ、これが掃除や片付けになると思います。
だけど、ものが散乱している、足の踏み場がない、そんな中ではママも心から休息をとることが難しいかもしれません。そして赤ちゃんにとっても誤飲をしたり危険が増えるかもしれません。
片付けたいけど片付かないストレス、そういう時に先輩ママがやってきた方法を紹介します。
無理に片付けない
片付けようとすると仕事が一つ増えて大変、できないとまたストレスになる。このサイクルを逆転します。
始めから完璧を目指すのではなく、手の届く範囲、気になるところから始めてみると少し片付いたら達成感を感じれます。片付いたことで心もスッキリします。
そうすると次はこっちも、っという風に少しずつ範囲を広げていくのです。
片付けがストレス発散になれば最高ですね。無理をしすぎない程度に挑戦してみてください。
実家がストレスで家へ帰りたい
初めての出産を経て不安がいっぱいですよね。里帰り出産をする方も多いと思います。
慣れ親しんだ環境で、家族に赤ちゃんも見てもらえてママも休息をとれたり、家事から解放されたりとメリットがあるように思いますが、実際実家での生活がストレスで早く家に帰りたい、と思うママも多いのです。
ママはマタニティーブルー真っ盛りの時期に、実母とのぶつかりが大きな要因になる事が多いです。
先輩ママでも、
親世代のミルク推進育児を押し付けられる、
体調が万全でない状態なのに、親の友達が次から次へと孫を見に来て気持ちが休まらない、
部屋が汚ない、
犬や猫を飼ってる、等
孫を大切に思っての事ですが、それがママのストレスになってしまうと辛いですよね。
この時期は、赤ちゃんも大切ですがママの体調も同じだけ大切です。
里帰りをしないで子育てされているママも沢山います。
実家がストレスの種ならば、パパと相談して2〜3日で家に帰った先輩ママも多いです。
大変だけど子育てに集中できるので結果的に良かった。と言われています。
祖母のメンツや家族間で気を使い、踏み切れないママもいますが、赤ちゃんはママとパパの子供です。
今は赤ちゃんとママ自身の事(心と体)を最優先にして、選ぶことが最善です。
夫婦でまず理解し合う
マタニティーブルーはママの心の中にあるため、なかなかパパや周りの人にママの辛さが伝わらないことが多いです。
初めてのママ、パパなのでわからなくて当然
マタニティーブルーはママにとっても初めての経験で、なぜわけもわからず涙が溢れてくるのか、突然例えようのない不安にかられるのか、普段気にならないことでイライラするのか、抑えようのない気持ちに振り回されて訳がわかりません。
ママ自身も分からないのに、パパはなおさらわからないと思います。
ただママのそうした不安に、一番支えになれるのもパパです。
パパは一番の理解者、一番の協力者
ママが鬱ぎ込んでいても、感情的になっても、それはママが弱いからではありません。
産後の体質(ホルモン)により心がとても敏感になっているだけなのです。
この時期はママだけでなく、パパも本当に大変なのはいうまでもありません。
初めての育児に、夫婦でのコミニュケーションがなかなかうまくとれない時期でもありますよね。
パパは少しでも多くの時間をママと子供と過ごし、何ができなくともママの辛さの理解者であれる努力をすることが大切です。
ゆっくりでも自ずと行動に繋がってきます。
そうして、ママもパパも少しずつ親になっていくのです。
旦那と寝室を別にする悲しさ
生後間もない時期、4割の家庭でママと赤ちゃん同室、パパは別室で寝ることがわかっています。
パパが寝不足で仕事の支障になるからや、パパのいびきがうるさいからや、生活リズムの違い、と理由はそれぞれですが家庭によって、考え方はそれぞれなので、何が正解というわけではありません。
同室で夜泣きしてもパパは気づかず熟睡する場合もあるし、赤ちゃんが夜泣きをあまりしない場合もあります。共働きでパパとママで交代で寝かしつけることもありますし、もちろん専業主婦でもパパと交代で睡眠をとる家庭も何も悪い事ではありません。
効率や相手への気遣いで夫婦別室で睡眠をとる家庭が多いですが、不安や寂しさを感じるママも多いです。
自分の不満や不安やどうしたいかをパパと話し合って、自分達にとっての最善の環境にすることでママのストレスも軽減されます。
旦那と2人の時間が欲しい罪悪感について
産後、多くのママは赤ちゃん中心の生活がはじまります。そしてその生活が続いていく中で、寝不足と疲労でストレスが溜まっていきますよね。
パパが休みの日はママはゆっくり休んだり、一人で出かけて気分転換すれば良い、とよく言われますが、それを望んでいるママばかりではありません。
ママ、パパも妊娠前と変わらず夫婦です。効率を考えると2人で交代に子育てをして、お互い睡眠をとることも大切ですが、それでは2人の時間がありません。
ママは子育てマシーンではないのです。
ママは、家で言葉のまだ通じない赤ちゃんと二人きりで1日のほとんどを過ごす日々の中で、パパの帰宅後や休みの日が、人と接する大切な時間となります。
パパも仕事で疲れている、ママも1日育児で疲れている、でも子供を寝かしつけた後のパパとの2人の時間を大切に感じているママも多いです。
そんな時パパに”疲れたから寝る”や”ママも寝たほうがいいよ”などと言われたら凄く寂しい気持ちになります。
そうして無理してでも作った束の間の2人の時間をお互い大事に過ごすことが、ママにとって強い心の支えとなり、本当のストレス発散にも繋がります。
たまには赤ちゃんを預けて、夫婦2人で出かけることもママにもパパにも、とても大切な時間です。そこでリフレッシュすることで、また毎日の子育てへのエネルギーも湧いてきます。赤ちゃんを大切に思う気持ちは変わらないので、罪悪感を感じることはないのです。
ママのストレスの原因が睡眠不足やしんどい、だけではない、ということをパパも理解できるとより良い関係でいられるでしょう。
新生児と二人っきりの孤独とプレッシャー
初めての子育てで、パパは仕事で1日家におらず、赤ちゃんと二人きりの時間を不安に思うママはたくさんいます。
小さい体でかよわい声で泣いたり、ちょっとしたことで消えてしまうんじゃないかと思い、命の重さにプレッシャーを感じずにはいれませんよね。
赤ちゃんは日に日に成長していきますが、言葉でコミニュケーションが取れるまでは長いです。パパの仕事で月曜日の朝からまた一週間赤ちゃんと2人きりの時間が始まるのかと思うと、不安で憂鬱になることは先輩ママもたくさん経験しています。
実家が遠くてしょっちゅう帰れなかったり、ママ友を積極的に欲しいと思えない性格のママもそれぞれだと思います。無理に作る必要はありませんし、検診や、子育て支援などで気の合うママと出会えると自然と仲良くなると思います。
一人で不安を感じてしまうのは、ホルモンのバランスも大きく関係してますので無理をし過ぎずゆっくり赤ちゃんとの時間を過ごし、余裕があれば抱っこ紐なので散歩や買い物に出かけるのも気分転換になります。
悩みを相談するなど、深く人と関わることでなくても、人とちょっとした会話や接点をもてると気が紛れたりします。
6ヶ月から1歳ころになると子供が呼びかけに反応したり、少しコミニュケーションがとれてるようになります。こうなってくると不安もうすれ、子供が”良い相棒”のようになってくれるでしょう。
マタニティーブルーと産後うつの違い
はじめに、マタニティーブルーが長引いていると産後うつの疑いもある、っとネットでは不安を煽る内容が多いですが、鵜呑みにし過ぎるのは良くありません。
マタニティーブルーで心が不安定の時に、鬱なのかと自己暗示にかかるとますます気持ちが落ち込み不安になりますよね。それは良くありません。
マタニティーブルーはあくまで一過性のもので、心の乱れは時が過ぎれば自然に良くなります。
ではマタニティーブルーと産後うつの違いは何でしょうか
マタニティーブルー
ホルモンバランスの乱れによる心の不安、気分の落ち込み
産後すぐから2週間程で、自然に良くなる
病気ではない
産後うつ
神経伝達の異常による精神疾患により気分の落ち込み、無気力、家事育児の放棄、死にたい、など悲観的になる
産後数週間から数ヶ月後に発症し、2週間から数ヶ月と長期にわたり鬱状態が続く
病気で、治療が必要
見極め方は
不安定な時期が続く期間です。
1ヶ月以上続く様であれば、医療機関に診てもらう様にしましょう。
どこへ行けば良いの?
身近なところから
1.自治体の新生児訪問で相談する。
2.出産した産院に相談する
3.メンタルクリニック、精神科に相談する
ママ本人ができない様であれば、家族が相談しても構いません。一人で抱え込まず、周りも支え合っていける環境を作れると安心ですね。
まとめ
出産を機に、生活環境、生活リズム、子育てのプレッシャー、、、心の不安は体の疲労以上にしんどいかもしれません。
ホルモンのせいだとわかっていても、心が乱れることは苦しいですよね。
ここで紹介してきた事をパパや家族と共有して、無理せずガス抜きをしながらやり過ごせれば良いですね。
この時期は大変でも過ぎればあっという間です。赤ちゃんと家族の時間を楽しんでください。
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