子育てと仕事に疲れた心のバランスの取り方!89歳現役女性精神科医からの言葉

ワーキングマザーが増える現代、子育てと仕事に追われ心も体もいっぱいいっぱいになってしまっているママは沢山います。

忙しさは体力と気力でなんとかやりくりしていけますが、それを続けると心がとても疲れてきますよね。

仕事の責任感と子供とのコミュニケーション、パパとのコミュニケーションをはかる心の余裕がなくなってきて苦しんでいるママは少なくないと思います。

・仕事の力の抜き方、入れ方
・子育ての力の抜き方、入れ方
・心がけること

この3点にポイントを絞って子育てと仕事で悩むママの心のバランスの取り方について、自身もフルタイムで働きながら2人の子を育てた89歳現役精神科医、中村 恒子さんの言葉を紹介していきます。

仕事に対して力の抜き方、入れ方

・人間関係の秘訣は“距離感”に尽きる

・そんなすぐに結果は出ない。焦るときそこ今この瞬間を大切に

・相手の都合を大切にする、そうすると自分の都合も大切にしてもらえるようになる

人間関係の秘訣は“距離感”に尽きる

踏み越えてはいけない一線は決して越えずに保ち続けることに徹します。

職場だけでなく家族に対しても意識することがとても大切です。

そんなすぐに結果は出ない。焦るときそこ今この瞬間を大切に

「仕事のことは焦らんと、子育てをまずしっかりしいや。それが絶対あとで役に立つから。」

自身の経験からも、焦らず迷わず淡々と目の前のことをこなしていれば、その時感じなくとも間違いなく前に進んでいたことに気がつくでしょう。

相手の都合を大切にする、そうすると自分の都合も大切にしてもらえるようになる

「ケチケチせず細かいことを受け入れていけば、小さい親切が循環していく」

被害者意識が強くなると些細なことでもストレスになるので、あえて面倒なことを意識的にしていくことで、本当に助けて欲しい時に助けてもらえて、なんとか回っていくものです。

子育てに対して力の抜き方、入れ方

・悲しいことは“日にち薬”で自然に忘れられる

・うまくいかないことが続くときは立ち止まってはいけない、立ち止まると先に進めなくなる

・夜の仕事は“よく眠る”こと。後の事はしらんでいい

・人は基本的にひとりで生きていくもの

・家庭の平和が何よりも大切、それさえいければ後はぼちぼち

悲しいことは“日にち薬”で自然に忘れられる

ショックな事や悲しいことから立ち直るにはアドバイスではなく、時間が解決してくれます。

今日のしんどさは明日には少しマシに、半年後には忘れているでしょう。

うまくいかないことが続くときは立ち止まってはいけない、立ち止まると先に進めなくなる

考える暇があると、ついつい辛い方へ気持ちがいってしまいます。仕事と子育てで忙しく手を動かしている方が、悩んでいる暇がないので気を紛らわすことができるという点でとてもいいことです。

しんどい時こそ手を動かし続けることが前に進む力になります。

夜の仕事は“よく眠る”こと。後の事はしらんでいい

考えなければいけないこと、やらなければいけないことに常に追われていると心も体も休まりません。“夜は寝ないといけない時間”と腹をくくることで自分のサイクルを自分主導で過ごしていけるようになります。

人は基本的にひとりで生きていくもの

孤独は“寂しい、はずかしい、みじめ”といったネガティブなイメージでは無く自然なこと。人と繋がらなければいけないと思うことでストレスが増えていくので発想を変えることがストレスを溜めないポイントなのです。

中村先生「孤独死、おおいに結構!」

と振り切れてますね。

家庭の平和が何よりも大切、それさえできれば後はぼちぼち

“出世したい、お金をいっぱい稼ぎたい、他人と比較してしまう”こうした欲も時に原動力になりますが、自分にとっての一番大切なものをしっかり捉えれて入れば、選択を迫られた時にブレずに行動に移せます。あとはぼちぼちで大丈夫。

心がけること

・子育ての悩みは本当は自分の見栄からきていることが多い

・言い争いをした後は先に謝るが勝ち

子育ての悩みは本当は自分の見栄からきていることが多い

どれだけ時間やお金をかけて立派なことを子供にしてあげていても、親の見栄や付き合いでやっていることは、子供に見抜かれてしまいます

味や栄養を土返ししたキャラ弁をインスタにあげたりすることもその一つです。

“これだけやったのに反抗してくる”っと思った時は自分を見つめ直す時かもしれません。

言い争いをした後は先に謝るが勝ち

「しょうもない意地は居場所をなくす」

こうした心がけで、大変だと思う時期も不格好でもなんとかかんとか乗りこなしていくことができます。

ここで紹介したことはほんの一部ですが心に響いた方はこちらをお勧めします。

中村 恒子(なかむら・つねこ)
1929年生まれ。精神科医。
1945年6月、終戦の2か月前に医師になるために広島県尾道市から一人で大阪へ、混乱の時代に精神科医となる。二人の子どもの子育てを並行しながら勤務医として働き、2017年7月(88歳)まで週6日フルタイムで外来・病棟診療を続けている(8月から週4日のフルタイム勤務となる)。「いつお迎えが来ても悔いなし」の心境にて生涯現役医師を続けている。