離乳食を食べない、母乳ばかりで困ったときの対処法
頻回授乳の時期が落ち着いてくると次は離乳食がはじまります。
まだまだ言葉も伝わらない赤ちゃんに離乳食を食べてもらうのは一筋縄ではいきませんよね。
全然食べてくれない、しっかり栄養が摂れているのか、食物アレルギーについて等、悩みに直面しているママも多いかと思います。
そこでまず離乳食を食べてもらう前に3つのこと意識します。
食事はママが赤ちゃんにしつけをする場ではなく、心と体に栄養を与えるもの
食は楽しく美味しく味わい、心と体の栄養を自らの力で得るもの
この柱に沿って離乳食に奮闘した先輩ママたちの声を参考に対策を紹介していきます。
もくじ
離乳食を食べない理由は月齢によって違う
離乳食を食べてくれないのは、味、硬さ、温度、以外にも様々の理由があります。大人でも同じですが赤ちゃんにも一人一人個性があります。
そして、月齢によっても食べない理由は変わってきます。
生後5ヶ月頃の食べない理由
赤ちゃんにとって離乳食の時期が早すぎるのかもしれません。
口元にスプーンを近づけると仰け反って拒否したり泣いたりする場合は一旦中断した方がいいかもしれません。
赤ちゃんの個性や成長度合いも様々なので、みんな足並み揃えて5ヶ月で離乳食をスタートできるとは限りません。出来ないからといって焦ることもありません。
この時期の赤ちゃんは母乳やミルクが栄養源で、特に離乳食から栄養をとるのではなく、食べるという行為のリハーサル、練習くらいの意味合いが大きいのです。
食べなければ無理に食べさせなくても大丈夫。無理に食べさせると”食事は嫌”という印象を植えつけてしまう恐れがあります。
1~2週間ほど辞めて再スタートするのも効果的です。焦らず気長に取り組んでいきます。
生後7ヶ月頃の食べない理由
母乳やミルクでお腹が満たされているのかも
赤ちゃんの個人差はありますが、授乳後4時間程あけないとお腹がすいてきません。
核家族や、共働き家庭など育児本通りの規則正しい生活リズムは難しい家庭も多いかと思います。この時期の赤ちゃんは朝と夜の区別もついてくるので、自分たちの生活リズムにできるだけ落とし込んで、自分たちのルーティーンを作っていけると良いですね。
根気はいりますが、”お昼寝をした後、離乳食を食べて、授乳する”といったような個々の赤ちゃんに合ったルーティーンができるとだんだん食べるようになってきます。
お腹が空き過ぎていると食べないことも
これは良くありがちなのですが、お腹が空きすぎた状態だと赤ちゃんは大好きなおっぱいを欲しがり機嫌が悪くなるので、その時に離乳食を食べさせようと思っても受け付けないことがあるのです。
そうした時は少しだけ授乳して機嫌を戻してから食事に入ると食べてくれることがあります。
スプーンやいすの感触が嫌いだと食べてくれないことも
スプーンは金属製のものだと食材の熱がスプーンに伝わり、熱いという印象が恐怖となって拒むことがあるのでおすすめできません。木製やプラスチック製のものをおすすめします。
椅子の座り心地がわるいと赤ちゃんの気が散って食事に集中できないうえ、姿勢の悪い状態では誤飲やむせで食べにくくなる場合があるので赤ちゃんの様子を見て工夫してみるのもおすすめです。
この時期は午前と午後で2回食が理想ですが、赤ちゃんのペースで午後しか食べない時がある等なら無理に食べなくても大丈夫です。まだまだ母乳やミルクが栄養源となります。他の赤ちゃんとの比較は避け赤ちゃんとママのペースを大切にします。
生後9ヶ月頃の食べない理由
この時期の赤ちゃんは、3回食の時期にはいりますが、離乳食のよく食べる子となかなか食べてくれない子の差が大きく出てくる頃です。スプーン1さじしか食べてくれない等、中々食べてくれないと不安になってきますが焦りは禁物です。
まじまじと見られていると食べないのかもしれません
これはかなり効果があるのですが、人は食べているところを正面からまじまじと見られると、食べづらかったり、食べさせられているというストレスを感じることがあります。
これは赤ちゃんも同じように感じる場合があるのです。
ママはどうしても食べて欲しいという気持ちが強く出てしまい、それを赤ちゃんが敏感に受け取ってしまうことで、食事が恐怖の時間に思えてしまうので、いい意味で無関心な雰囲気を作れると、赤ちゃんが興味を示してくれることがあります。
赤ちゃんの正面に座るのではなく横に並んで座り、じらす、まじまじと見ない、”食べたかったら食べても良いよ”くらいのスタンスでいくと食べてくれたりします。
食べさせられるのが嫌なのかも
赤ちゃんはいろんなものが初めてで刺激があって、自分で色々やってみたくなるものです。
手づかみできるような食材や調理方法で赤ちゃんに手で掴んで食べてもらうと食べてくれることがあります。
歯茎で潰せるくらい柔らかく煮た野菜スティックや、小麦や米粉のプチパンケーキ風など赤ちゃんが掴みやすいものがいいでしょう。
初めは遊びながら潰したり落としたりしますがだんだんうまく食べれるようになってきます。
みんなと一緒に食べたいのかも
離乳食はどうしても赤ちゃん一人で食べる時間になりがちです。準備や食べさせる事に集中しなければいけないのでみんなで食事、というのはなかなか難しいとは思います。
ただ、しっかりとした食事ではなくても、ママパパも横でつまめるものなど簡単な食事風景を演出する事で赤ちゃんも安心して楽しく食べる事ができるかもしれません。離乳食は食べないのに、ママパパの食事にはすごく興味を示してくることはよくありますよね。
1歳過ぎの食べない理由
もともと離乳食をなかなか食べてくれない赤ちゃんや、この時期になって急に食べなくなる赤ちゃんもでてきます。
赤ちゃんはどんどん自我が芽生え、味覚も発達してきます。今まで食べていたものも受け付けなくなったりすることはよくあります。これも成長のひとつです。
かといって1歳を過ぎて食べてくれないとママの不安は絶対出てきますよね。そして食べてくれるような対策はだいたいチャレンジし尽くしているかと思います。
あまり食事に興味がないのかも
離乳食に限らず子育ては、赤ちゃんの成長を見守るという根気のいる作業です。大人のペースには合わせてくれないものですが赤ちゃんも一歩ずつ日々成長しています。必ず食べてくれる日がやってきます。
食べない離乳食を毎日作っては捨ててを繰り返すのは辛いですが、この時期なら大人の食事を調味料や硬さなどに気をつければ、少しずつ与えていけるので食べない離乳食を無理に作ることも減らせます。
食べたらラッキーくらいの気持ちで無理なく根気よく続けていければいつか答えてくれる時はやってきます。
栄養面が心配ならフォローアップミルクを活用すれば安心
生後9ヶ月から3歳頃まで飲める栄養補助ミルクです。母乳で不足しがちな鉄分もしっかり取れ貧血の心配もありません。
離乳食を食べてくれる5つのコツ
離乳食をよく食べる子、全く食べない子、それぞれ個性です。私が小さい時は食が細く1日くらい何も食べなくても平気でした。(中学生くらいまで…)しかし人間お腹が空けば食べるものです。
赤ちゃんのペースに合わせて、離乳食を食べてくれるためのポイントは以下の5つです。
楽しく食事できる環境を整える
これは一番重要です。赤ちゃんに直接できることは少ないので環境を改善してあげることはとても大切です。具体的に紹介します。
抱っこで食べさせてみる
椅子に座って面と向かってさあ食事です!という環境が”嫌な儀式が始まる”と認識されてしまうと拒否してしまう場合があるので、普段と気分を変えた場所で食べさせたり、抱っこで食べさせてみると食べてくれたりすることがあります。
家族全員で楽しく食べる
毎食は難しくても、パパの休みの日だけでも食卓を囲み楽しい雰囲気でパパやママの食べている姿を見せることは赤ちゃんが食に興味を持つことに非常に効果があります。離乳食をママが少し実際食べることで安心して赤ちゃんも口に入れることもあります。
テレビや動画を消す
赤ちゃんは(パパも…)テレビに夢中になってしまうので、食事のときはテレビを消し食べることに集中できるようにします。
食器類を変えてみる
ママやパパと同じような陶器の食器にしたり、色彩豊かな柄の入った器にすることで機嫌よく食事に集中してくれることがあります。
スプーンも金属製ではなく、プラスチックや木製の口当たりのいいものを色々試してみると食べてくれる1本が見つかるかもしれません。
スプーンでは食べないのにお箸で食べさせると食べてくれることもあります。
お人形に手伝ってもらう
お人形に食べさせる様子を見せて、真似事の延長で食べてくれるようになることもあります。
また汚れてもいいおもちゃを持たせ、気を引いている間に食べさせるなど食事に飽きさせない工夫をすると食べてくれることもあります。(あくまで無理やり口に押し込むようなことはしないように)
とりあえず好きなものだけ食べて良し
これなら好き、というものを見つける
バナナであったり、ヨーグルトであったり、極論でいうとMクドナルドのポテトであったり、食べることを完全拒否からの一歩になる食べ物を探します。
大量に食べさせ続けたらいけなさそうなものでも、食に興味を持つ導入の為ならとりあえず口にしてくれるものを探すのも一つです。
味付けを変えてみる
基本的に離乳食は薄味、調味料はほとんど使いませんが、9ヶ月を過ぎた頃に中々食べてくれない場合、ほんの少し味付けをしたら食べてくれることもあります。
醤油を一滴垂らしたり、大人用に作った味噌汁の上澄みをすくってかけたり、味がある方が食べやすいことは大人と同じです。
固さやカット法を変えてみる
乳歯の生える時期や、赤ちゃんの個性も様々なので、月齢のマニュアル通りには離乳食は進まないものです。
大切なのは離乳食が赤ちゃんの食べやすい硬さや大きさになっているかを見ながらその都度工夫していくことです。
赤ちゃんは、柔らか過ぎても固過ぎても受け付けなく非常に繊細なのです。
食べやすくとろみをつけたり、逆にドロドロ過ぎても嫌がる子もいます。実際ママが食べてみて食べやすいか感じることも大切です。
食べない時は無理に食べなくてもいい
離乳食初期〜中期の目的は栄養を摂ることではなく、口から物を食べる練習です。
食に興味を持ち、顎の使い方や飲み込む練習、食べることから色々な刺激を感じ感性を育んでいきます。もちろん赤ちゃんに個性があり、パクパク食べてくれなくても焦ることはありません。食べること以外からも遊びやお出かけなど刺激は沢山感じれるからです。
2週間から1ヶ月ほど離乳食を休んで、再チャレンジすると食べてくれることもある
無理に食べさせてもどんどん嫌がるようなら仕切り直すのも非常に効果があります。
休むのは休むので不安はあるかと思いますが、赤ちゃんもママも離乳食の時間が毎日苦痛になってくるとよくありません。グッと腹をくくって休むことも大切です。
横に並んで食べさせる、食べているところを見ない
食べてくれないとどうしてもママの表情もこわばってしまします。赤ちゃんも正面から食い入るように見られてしまうと、離乳食へのストレスを感じてしまうかもしれません。
外食の時のように横に座って食べさせることで食べてくれることもあります。
“食べれたらラッキー、食べてくれなくてもしゃーない”くらいの気持ちで取り組む方が案外食べてくれたりするものです。
栄養はミルク母乳、フォローアップミルクから
無理に食べささないというのは赤ちゃんいとってもそうですが、ママの心にも重要です。
どうしても何をしても食べない赤ちゃんも沢山います。それでも先輩ママは口を揃えてみんなすくすくと元気に育っています。
毎日を食べない離乳食でイライラするのではなく、食べなければ無理に食べなくても良い、という気持ちで取り組めればママの心もすごく楽になると思います。
栄養面は母乳や、9ヶ月を過ぎるとフォローアップミルクでしっかり摂れるので、赤ちゃん自身が食に興味を持ってくれるまでじっくり待つというスタンスはとても大切です。
睡眠をしっかりとる
赤ちゃんが離乳食を食べることと、睡眠時間は実は重要な関係があります
離乳食を食べてくれないと食べさせることに目がいってしまいがちですが、睡眠は赤ちゃんの発育にとても大切な時間で、また消化器官の働きにも重要です。
睡眠不足やリズムがバラバラだど胃腸も元気に働きません。大人も同じですよね。本能的に食欲を促すためにもしっかりと夜寝ることが大切なのです。
寝ている間に赤ちゃんもお腹が空いてきます。
目安は1日合計10時間は睡眠をとると良いとされています。20時〜6時や21時〜7時という目安をできる範囲でそれぞれの家庭に落とし込んで実践していければ、食べてくれるようになるかもしれません。
夜中の授乳を控える
これはできればで良いのですが、夜中の授乳を減らしていければ、赤ちゃんの深い眠りにつながり、結果離乳食をよく食べてくれる場合があります。ただ寝かしつけや夜泣きでおっぱい無しでは難しい場合は無理して取り組まなくても大丈夫です。
時間を決める
生活リズムを整える
赤ちゃんも食べるルーティーンができてきます。
睡眠、起床時間を目安に、ざっくりと1日のリズムをノートに書き出して見て冷蔵庫など見えるところに貼り付けておくと意識できると思います。
離乳食から逆算して授乳のタイミングを意識することもできますし、赤ちゃんやママパパの生活にあったルーティーンを作っていけると良いですね。
赤ちゃんにとってちょうど良いタイミングを見つけて
時間を決めるときに育児本などのマニュアルだけ鵜呑みにするのではなく、赤ちゃんにとっての良いタイミングを見つけることも大切です。
赤ちゃんによってはお風呂の後の方が離乳食を食べてくれる場合もありますし、色々様子を見てベストを探していけると発見できた時の喜びも感じれます。
離乳食に関する悩みと答え
栄養が足りているのか心配
体重は順調に増えているか、発達を感じれるかを確認します。
1歳頃までは栄養源は母乳のみでも大丈夫です。ただし母乳には鉄分が少ないので、9ヶ月を過ぎて離乳食をほとんど食べない場合、フォローアップミルクなどで鉄分を補ってあげることが大切です。鉄分が不足すると貧血になる恐れがありますので気をつけてください。
体重が増えない
6ヶ月から9ヶ月頃になると、赤ちゃんの運動量も増え脂肪が落ち筋力がついてくるので、しっかり成長していても体重の増加は緩やかになってきます。
成長曲線を目安に急激な体重の増減や長期間の停滞がなければ大丈夫です。
体重は大人の体重計に抱っこして乗れば簡単に測ることができます。
アレルギー対策は?
食物アレルギーに関しては気をつけているママも多いかと思います。
乳幼児のアレルギーの多くは、卵、牛乳、小麦です。
初めての食材を食べさせる時は1品ずつ、少量で試します。
症状が出るのは食後1〜2時間、機嫌が悪くなったり湿疹がでたり嘔吐したりする場合は、自己判断せずすぐに受診しましょう。
食べずに母乳ばかり
2歳頃まで母乳を飲む子もいます。栄養面はフォローアップミルクなどで補えば大丈夫なので、離乳食を食べないからといって無理に卒乳する必要はありません。
9ヶ月を過ぎて少しでも離乳食を食べるようなら、授乳回数を減らしてみて様子を見てもいいでしょう。それでも食べなければ気にせずしっかりと飲ませてあげてください。
赤ちゃんのペースでゆっくりと見守っていく気持ちが大切です。
離乳食を休む弊害とは?
食べてくれない場合休むことに問題はありません。栄養面では1歳までは母乳のみで摂取できます。1歳頃から母乳で補いきれない鉄分などの栄養素を離乳食で摂るようになります。
アゴの発達、歯並びも個人差はありますが、食べれるようになればそこからしっかり発達していきます。
無理に食べさせようとして、赤ちゃんもママもストレスになればその方が良くないので、休ませて赤ちゃんのタイミングをみて再開すると良いでしょう。
先が見えないのがつらい
離乳食を全く食べないまま1歳〜2歳でそのまま普通食を食べ始める子もいます。
でも一生食べない子はいません。何かをきっかけに突然食べ出す時はくるのです。赤ちゃんにはよくあること。
待っても半年〜1年です。その後の子育てはまだまだ続きます。
赤ちゃんの時期は振り返ればあっという間です。今の時間を大切にしていければいいですね。
座って食べてくれない
毎日、汚すし遊ぶし暴れまわって大変ですよね。落ち着いて座って食べてくれたら嬉しいですけど、座ると泣いて食べなかったりします。
でも離乳食は、しつけをするのが目的ではなく、赤ちゃんが自ら食べる動きを手助けをすることが目的なのです。
大人のように”行儀よく座って食べ、食べ物で遊ばない”などは通じません。赤ちゃんは遊びながら色んなことを覚えていくのです。
汚れて良い服や新聞やビニールシートを敷くなどして、落ち着いて座って食べなくても食べる行為を見守ってあげましょう。
少しずつ上手に食べれるようになってきます。
必ずおかゆから始めなければならないの?
5〜6ヶ月の赤ちゃんには、基本的には重湯(おかゆのトロッとした汁)からスタートです。
裏ごしをして固形物が残らない状態のおかゆから始め、2〜3週間したら野菜を柔らかく炊いて裏ごししてペーストにしたものをおかゆに足すような感じで少しずつ進めていきます。
うんちに固形物が残るようなら、具材が硬すぎたり大きすぎたりするのかもしれません。月齢の離乳食マニュアルよりも、赤ちゃんの様子を見て調整してあげればベストです。
9ヶ月頃で中々食べてくれない赤ちゃんは、逆に柔らか過ぎて食べないのかもしれません。ドロドロの食感が嫌いだったりすることはよくあります。
歯茎ですりつぶせるくらいに成長していれば、白米だとパクパク食べてくれることがあるので、赤ちゃんの様子をみて試すといいでしょう。
大人と同じものを与えていいの?
親も子も早く同じものを食べたいですよね。
でも、月齢にもよりますが、1歳までは別々の方が良いです。
味付けは極力ない方が良く、塩分や糖分を取りすぎはよくないからです。
大人の食事を、赤ちゃん用に硬さや大きさを調整するのに逆に手間がかかり面倒だったという先輩ママもいます。味付け前にとりわけ大きさなど調整できれば工夫次第で可能です。
離乳食は毎日のことなので、手間や食べれるもの食べれないものなど考えると、大量に作って冷凍しておくのが一番楽かと思います。
食べ過ぎか心配?
離乳食はなかなか食べてくれないことの方が多いと思いますが、ある時から食べてくれるようになり、しかも足りなければ怒り出すくらい食欲旺盛になる赤ちゃんもいます。
食べてくれるのは嬉しいけど、食べすぎではないかと心配になりますよね。
結論から言うと離乳食は食べすぎても大丈夫です。
月齢の目安である1日の食事回数は守った方がいいですが、離乳食は水分量が多いので食べすぎても、心配ありません。
ぷくぷく太ってきますが、ハイハイなど動き出す頃には運動量も増え痩せてきます。
離乳食期に食べすぎたからといって、大人になって肥満になることはほとんどありません。
ただしタンパク質の摂取量だけは気をつけてください。
タンパク質は赤ちゃんにとっても大切な栄養素ですが、摂り過ぎると未発達の肝臓に負担がかかってしまいます。
量の調節は、おかゆや、野菜で調整してあげるといいでしょう。
便秘かも?
2日程度なら心配いりませんが、3日以上うんちが出ないときは便秘かもしれません。
水分不足がほとんどの原因です。赤ちゃんは大人の3倍ほど汗を掻くのでこまめな水分補給が大切です。離乳食でも水分はしっかりとるようにします。
離乳食が原因の場合は、食物繊維もとれると便秘には効果はあります。
さつまいも、りんご、ヨーグルトなど取り入れてみるといいでしょう。
手づかみ食べできない
7ヶ月から9ヶ月頃になると、手づかみ食べをし始めます。食べさせると嫌がるけど、自分で食べると食べてくれる赤ちゃんも多いです。
手でつかんで食べる様子はなんとも可愛いですが、1歳頃でも手づかみ食べを嫌がる、やらない赤ちゃんもいます。
発達が遅れているのではなく、赤ちゃんの個性です。
食べさせてもらうのが好きな子もいますし、手がベタベタになる感覚が嫌な子もいます。
食べやすい、持ちやすいような形状や硬さにしてみたら食べる場合もあます。
スティック野菜や、小判形のおにぎり、パンケーキなどは汚れすぎずオススメです。
手づかみ食べができなくていけないことはないので、焦らず赤ちゃんのペースで見守っていきます。
離乳食時期の仕事復帰が不安
1歳を機に育休が終わり職場復帰される方も多いと思います。また離乳食を始める時期5〜6ヶ月頃に入園をされて仕事復帰される方もいるかと思います。
仕事復帰には色々な不安や悩みがあると思いますが、ここでは離乳食に関してみていきます。
入園すると栄養士さんのアドバイスを受ける事ができます。
離乳食を進める上で強い味方になってくれます。
3回食になると園との連携で家でも離乳食は進めるられ、帰宅後はバタバタしますが家族で揃って食事をすることもできます。
赤ちゃんを大切に思う気持ちは、一緒に過ごす時間だけではないのでパパと協力して、自分たちのペースで進めていく事が大切です。
相談する人がいない
昔は家族以外に近所や地域の人達みんなで子育てをするようなイメージでしたが、今は隣の部屋の人が誰なのかもわからないマンション生活を送っている方も多いかと思います。
統計で、”育児の相談できる人がいない”と答えた人が
2002年で0.3%
2014年で2.2%
と、かなり多くなってきている事がわかります。
ここでは離乳食に関する相談相手で考えると、
市区町村の子育て支援課
なかなか相談するのも勇気がいりますし、こんなこと相談してもいいのだろうか?なんて考えてしまいますが、”離乳食を食べてくれない”から”なんだか心が晴れない”までなんでも相談にのってくれます。
助産師、保健師、管理栄養士等必要に応じてプロのアドバイスをもらえます。
[子育て支援課で検索]するとお近くの支援課の情報が得られます。
スマホで手軽に相談するなら
エンゼル110番サイトこちらは電話で全国無料相談にのってくれるサイトです。
Q&Aサイトで先輩ママに相談
無理にママ友を作るのも、付き合いとかめんどくさいし正直しんどいな、と思うママも少なくありません。しかし、同じような悩みを抱えた人と共感、情報共有できると心の支えになることも事実です。
そういう時はスマホでQ&Aサイトに投稿するのもいいかもしれません。
顔も名前もわからないからこそ言えることもあると思います。
離乳食と夜間断乳について
3回食になると夜間断乳をすると、離乳食をよく食べるようになった。という先輩ママもたくさんいます。
夜泣きも減り、朝までぐっすり寝てくれるようになった、などメリットもあります。
ただこれも赤ちゃんの個性です。断乳しても夜泣きを続ける子もいます。離乳食ももともと食の細い子もいます。一概には言えませんが効果があるのも事実です。
そして断乳に向けての数日間の夜の格闘は避けられません。体力も精神力も削られていくので、授乳をせずに寝かしつけを3日〜1週間は格闘することになるかと思います。
ポイントは
夜間はジュースなどは与えない
お茶や白湯などで水分はしっかりと摂る
泣いても抱っこなどママの負担になる方法は極力さける
2〜3日に1回添い寝で寝かす等徐々に慣らす
どうしてもダメなら頑張り過ぎず授乳
パパと協力して取り組む
赤ちゃんにとって断乳は無理に進める必要はないですが、それぞれの家庭に(入園や共働きなど)家族の生活スタイルがあるので、大人の都合だったとしても断乳を進めることは悪いことではありません。家族と相談して取り組むか考えて決めれば、あとは赤ちゃん次第です。
まとめ
ママは日々本当に苦労されていると思います。一言では片付けれない苦労と責任感で言いたくない言葉が口をついて出てくる事は、一度や二度では無いと思います。
ママの食べて欲しいという気持ちは赤ちゃんには伝わらず、赤ちゃんから見れば食べて欲しいというのは大人の事情に過ぎないのかもしれません。
どちらも悪気は無いので辛いところですよね。
離乳食とは大きくする為に食べさせるのではなく、赤ちゃんが食べる動きを育て自立へ導くこと
食事はママが赤ちゃんにしつけをする場ではなく、心と体に栄養を与えるもの
食は楽しく美味しく味わい、心と体の栄養を自らの力で得るもの
この言葉を胸の片隅に置いて、あなたと赤ちゃんとの無理のない離乳食ライフを楽しんでもらえるといいですね。