モンテッソーリ教育とシュタイナー教育の違いについてポイントを簡単解説!

何かと話題のモンテッソーリ教育。将棋界の藤井聡太棋士も幼少期取り入れていたことも有名な話です。

またモンテッソーリ教育と共にシュタイナー教育というのも耳にしたことがあるかと思います。

どちらも世界で取り入れられている今や普遍的な教育方針ですが、内容について詳しく理解されている方は意外と少ないかと思います。

ここではモンテッソーリ教育、シュタイナー教育の違いと、実際今日から家庭で取り入れられる方法について解説していきます。

(頭の)モンテッソーリ教育の特徴
マリア・モンテッソーリ医師考案
・子供が生まれ持った能力を引き出す
・5分野に分かれた教育方針
・集中力を邪魔せず見守る
・敏感期に育む魅力的な教具
・年齢の垣根を超えた教育環境
(心の)シュタイナー教育の特徴
ルドルフ・シュタイナー哲学者考案
・自分で考え行動できる人間を育てる
・芸術教育
・身体.心.頭の順に育てる一貫教育
・自然素材を大切にする
・成長に応じた細かな教育カリキュラム

モンテッソーリ教育とシュタイナー教育の違いとは

目的の違い

モンテッソーリ教育の目的
五感を使って知能を育てる
シュタイナー教育の目的
感性を養いを育てる

五感を使って知能を育てるモンテッソーリ教育

マリア・モンテッソーリは医師として知的障害者の知能向上に取り組んだ事が原点にあり、知能を育てる事が目的にあります。

手や指先はもちろん、色や形や音などから目や耳にも刺激を与え、感覚器官をたくさん使って脳を育んでいきます。

穴に物を入れる
引っ張り出す
同じ形を揃える
数を数える、等

実際に体を動かし繰り返し体感する事で考える力を育てていくです。

感性を養い心を育てるシュタイナー教育

ルドルフ・シュタイナーは哲学者として教育を捉えています。

「人はなぜ生まれてくるのか」「人はなぜ成長するのか」そうした思想の先に生まれたシュタイナー教育は、自分で考え意思決定出来る人間を育てる事が目的です。

子供の自由な発想を邪魔しないで、手助けする事が教育者が求められる事で、魅力的な教育“芸術的教育”が大切だと考えられています。

学力ではなく、心を育てる教育がシュタイナー教育の本質です。

おもちゃの違い

モンテッソーリ教具
知能を伸ばす教具
シュタイナー玩具
自然素材の物

モンテッソーリは知能を伸ばすおもちゃ

子供が何かに夢中になっている時が1番成長している瞬間だと言う考えで、子供の動き(行為)をよく観察し、その動きを引き出すために考え抜かれたものがモンテッソーリ教具と呼ばれるおもちゃです。

子供が体を使って遊んでるうちに頭を使って捉えていく”と言う流れがモンテッソーリ教具の特徴です。

家庭で取り入れるモンテッソーリ玩具のおすすめを57アイテム紹介

シュタイナーは自然素材のおもちゃ

子供は喜びの中で成長していく事が大切だと考えるシュタイナー教育では、体に馴染む自然素材のおもちゃを重視しています。

素材はプラスチックなどは使わず、みんな木や布などで出来ています。

極力ストレスを排除して、自由な発想を育てていきます。

モンテッソーリ教育とシュタイナー教育の共通点は

子どもの自主性を大切に

モンテッソーリ教育では“子どもが主役”

シュタイナー教育では“子どもの魂が求めるものを与える”

と言いかたは違いますが、

次はあれをしましょう、これをしましょう、と大人がリードするのではなく、子どもの自発的な行為を見守る事が大切だというところが共通しています。

育ちやすい時期

モンテッソーリ教育では“敏感期”

シュタイナー教育では“目覚める時期”

と同じような考えがあります。

子どもの成長に応じて、今は身体を育てる時期、今は頭を育てる時期、など伸びやすい時期は異なります。

それに合ったタイミングで教育する事で、子どもの成長を最大限に引き出す事が出来ると考えられています。

今日から家庭で簡単に取り入れられるモンテッソーリ教育、シュタイナー教育

モンテッソーリ教育とシュタイナー教育の違いと共通点がわかったところで、具体的に家庭で取り入れられる簡単なものを紹介します。

100円ショップでモンテッソーリ教具を手作りしてみる

テッシュやお尻拭きを引っ張り出して困った事はないでしょうか?

一見いたずらとも思える子どもの行動の中にモンテッソーリは成長の鍵がある事に気付きました。

その動きを引き出し、集中している時に脳が育つのです。

そこでフェルトティッシュです。

100円ショップでティッシュ箱とカラフルなフェルトを買ってきて入れるだけで出来る簡単なモンテッソーリ教具。とにかく夢中になって遊んでくれますよ。

詳しい作り方とその他手作りモンテッソーリ教具についてはこちら

自然派のシュタイナー教育では、食器、おもちゃを木製のものに変える

普段使う食器やおもちゃ、子どもが触れるものを、木でできたものに変える事で簡単に取り入れる事ができます。

また部屋に花を飾ることも効果的です。簡単な一輪挿しでも構いません。子どもにも大人にとっても良い環境になります。

モンテッソーリ教育シュタイナー教育の注意点

「モンテッソーリ教育やシュタイナー教育を取り入れている家庭の親や子供は、自分たちが特別な教育を受けた特別な存在だという意識があり、付き合いにくい」

という他のママからの意見があります。そう思っていなくてもまわりにそう伝わることもあるので気をつけなければなりません。

どちらの教育も自主性を大切にしていますが、社会で生きていくための協調性も同じように大切にしています。

まとめ

どちらの教育にも、安全にいきいきと吸収できる環境づくりが大切ですが、それはモノだけでなく関わる人間関係そのものです。

教具やマニュアルにとらわれ過ぎず、まず子どもと私たちが向き合う事が1番大切ですね。その上でここで紹介した内容を参考にあなたとお子さんの大切な時間を幸せに過ごしていただければ幸いです。