赤ちゃんのウンチが硬いときの理由と対処法
赤ちゃんの健康のバロメーターとしてウンチの状態を見ることがよくあると思います。
乳児の時期から離乳食の時期まで様々ですが、ウンチが急に硬くなった、ずっと硬いウンチが続く、などについて原因を詳しく解説していきます。
もくじ
ウンチが硬いのは便秘かも
赤ちゃんも大人と同じで便秘になります。食べ物、水分不足、母乳不足、が主な原因で硬いウンチが出る場合便秘の可能性があります。
便秘によってウンチが直腸に長く溜まっていると、脳にウンチが溜まったことを教えるセンサー”知覚神経”が働きにくくなることもあるので早めに改善してあげましょう。
赤ちゃんの便秘とは
ウンチが硬い、中々出しにくくてぐずる、食欲がない、などの症状があれば便秘かもしれません。
母乳の時期の便秘の場合、母乳不足が原因と考えられます。
“ウンチが数日出ない”と言うだけでは便秘とは言えません。
ウンチが2〜3日に1回でも食欲があり、しっかりウンチが出て入れば、その子のペースなので便秘を心配しなくても大丈夫です。
逆にウンチが硬くちょっとしか出ないことが続くと、毎日ウンチが出ていても便秘の可能性がある場合もあります。
では、赤ちゃんが便秘かチェックしていきます。
便秘かな?と思ったら6つのチェック
1.ウンチの回数が週3回以下
回数だけでは判断できませんが、排便出来ずに溜まっている可能性があります。
2.ウンチを出すときに痛がる、泣く、硬いウンチを出したことがある
ウンチが腸に溜まると、水分が奪われどんどん硬くなります。硬いウンチを小さい肛門から出す時、痛いのは大人も想像できますね。赤ちゃんも同じです。
3.硬くて大きなウンチを出したことがある
ウンチが出なくて溜まっていると直腸が膨張し硬く大きいウンチになります。無理に出すと肛門が切れて痛いので赤ちゃんがさらにウンチを恐怖に感じてしまうこともあります。
4.お腹の下の方にウンチが溜まって張りが出ている
ウンチがお腹に溜まっていると、お腹の下の方がポッコリと張ってくることがあります。
5.ウンチがしっかりと出ず、硬めの小さいウンチをこまめに出す
母乳不足、水分不足の時によくなる症状です。
6.便の色をチェックする
赤白黒は注意!赤と黒のウンチは出血している可能性があります。白いウンチはウイルス感染などで胆汁が混じっている可能性があります。どちらも病院で診てもらいましょう。
(ただしトマトなど食べ物の色素が出ているだけの場合もあるので赤ちゃんに異常がなければ慌てず様子を見てみます)
安心か安心でないかの違い
赤ちゃんの機嫌がいいか、悪いかが重要!
“機嫌が悪い”というのは、赤ちゃんをあやしても泣き止まなかったり、お気に入りのおもちゃに反応しなかったり、様子がいつもと違うと感じた時です。
様子がおかしいと感じたら病院へ行きます。機嫌よく様子も変わりなければ、以下の便秘対策を赤ちゃんにやってあげます。
家でできる便秘対策は
便秘の対処法は大人とほぼ同様です。
のの字マッサージ
赤ちゃんのへそを中心にのの字を描くようにマッサージします。
お腹が少し凹むくらい力を入れてマッサージすることで効果が最大化します。
浣腸(一番効果的)
綿棒浣腸
ベビー用の小さい綿棒にワセリンやベビーオイルを付けて赤ちゃんの肛門に1cm程入れます。肛門の縁に沿ってクルッと縁を描くように優しく刺激します。
注意点
綿棒を入れた瞬間に一気にウンチが出てくることがあるので気を付けます。
赤ちゃんの直腸は短いので傷付けないように綿棒は2cm以上入れないように気をつけてください。
自分でやるのが難しいなと思ったら病院で診てもらいましょう。
また、ウンチが出口付近で硬くなって詰まっている時は、綿棒浣腸では出すことが難しいです。そういった場合はグリセリン浣腸が効果があります。
グリセリン浣腸
グリセリンは食べ物にも含まれる成分で赤ちゃんにも安心です。腸を刺激し水分を出し、同時にウンチも柔らかくし出しやすくします。
3ヶ月検診で問題なく、赤ちゃんの体調が悪くなければ使用できます。
市販のもので一番有名なのがイチジク浣腸というものです。
【第2類医薬品】イチジク浣腸
使い方
- イチジク浣腸を容器のまま40℃くらいのお湯につけ体温近くまで温める
- 肛門にノズルを指して注入
- おしりふきなどで液が漏れないように肛門を押さえる
- 落ち着いたらオムツをして赤ちゃんがウンチをするのを待ちます。
注射器なども必要ないのでとても簡単です。赤ちゃんの便秘が解消できると、ママも赤ちゃんも嬉しいですね。
ウンチの出るツボ
女の子限定で有効な方法です(大人にも効果あり)
膣と肛門の間の部分を指でぎゅっと押します。
直腸内でこの部分にウンチが引っかかりやすいので、押さえることで気持ちよくウンチが出るのです。赤ちゃんもママも便秘に困った時はやってみる価値ありですね。
便秘に効く食べ物
オリゴ糖
はぐくみプラス はぐくみオリゴ オリゴ糖 粉末
糖と言っても砂糖などと違い、母乳にも含まれている成分で赤ちゃんにも安心です。
オリゴ糖は大腸まで吸収される事なく届き、ビフィズス菌の働きを助け腸内環境を整えます。免疫力もアップします。
またオリゴ糖は虫歯の原因にもならないので安心です。
便秘には1日だけ摂るのではなく、毎日継続して摂取する事で効果が出ます。
(粉ミルクにも含まれている事があるので、成分を見て、オリゴ糖を与えすぎないように注意してください)
多くの先輩ママたちが赤ちゃんの便秘が改善したと言っています。副作用がないのも安心ですね。
便秘に効くフルーツ
フルーツには食物繊維と果糖が含まれていています。
果糖は浸透圧が高く、便秘で水分不足の腸内に水分を引き出す力があります。
水分がしっかり出るとウンチも柔らかくなります。
さらに、食物繊維も同時に摂れ腸内を優しく刺激しウンチのを出しやすくします。
浸透圧が高く便秘に効果的なフルーツは
- ぶどう
- プルーン
- パイナップル
- りんご
- みかん
直接食べられない赤ちゃんには絞ってジュースにしてあげると飲みやすくなります。
また、アレルギーや摂りすぎには注意しましょう。下痢になることもあります。
基本的にはフルーツは自然食材なので安心ですよね。
“飲む点滴”米麹の甘酒
米麹でできたノンアルコールの甘酒は“飲む点滴”と言われるほど栄養価が高く、吸収も抜群なので、赤ちゃんにはもちろん、大人にもおすすめです。
オリゴ糖、食物繊維も豊富で、便秘に効果が期待できます。
大人には良いですが、糖が多いのと飲んだ時の甘味が強いので、薄味の離乳食を食べている赤ちゃんには、湯ざましなどで薄めてあげると飲みやすいです。
甘酒フレンチトースト
おすすめなのがこちら
牛乳、卵の代わりに、甘酒に浸したパンを焼いて作るフレンチトーストは赤ちゃんも喜んで食べてくれます。
無理なく便秘が改善できると良いですね。
便秘の時に気をつける食べ物
青汁
青汁は大人には便秘に良いと言われていますが、赤ちゃんにも効果があります。
ただし注意するのはツイントース入りのものは避けることです。
ツイントースとは消化吸収の出来ないオリゴ糖の一種で、赤ちゃんの体に負担が大きいとされています。3歳頃までは避けたほうがいいでしょう。
青汁が全てダメかというとツイントースが入っていないものであれば大丈夫。むしろ便秘にもいいうえ、栄養価も高くオススメの食材です。
便秘が原因の悩み
肛門が切れた時の対処法
便秘の赤ちゃんが、硬くなったウンチを出す時、校門が切れて痛い思いをすることがあります。赤ちゃんは痛みがあるのでさらにウンチを出したがらなくなります。
出血がある場合は病院で浣腸をしてもらい適切な処置を行ってもらうのがベストです。
傷口が痛い場合は、こまめにお湯でおしりを洗ってあげて、ベビーワセリンや軟膏を塗ってあげると治りが早いです。
下痢でオムツかぶれしてしまう
便秘に良い食べのもを食べ過ぎると下痢になることもあります。
食物繊維やフルーツの取りすぎで下痢気味になった時は、食べる量を控えましょう。
下痢になるとオムツかぶれがよく起こります。ウンチがお尻に刺激を与え、緩いので濡れてかぶれます。こまめにシャワーで洗い流して、かぶれが悪化しないようにします。
注意点はこすらないように気をつけることです。しりふきなどで普段通り優しく拭き取っても、かぶれているお尻には刺激が強すぎて悪化することがあります。
極力こすらずドライヤーなどでしっかり乾かします。
ベビーワセリンでダメなら病院で抗炎症薬などを処方してもらいます。
まとめ
赤ちゃんが、何事もなく健康に育って言ってくれれば問題ないですが、風邪をひいたり体調を崩すことは避けられませんよね。
それに怯えて毎日を過ごすとママの気が持ちません。
赤ちゃんのウンチをチェックするのはとても大切です。
早めに赤ちゃんのサインに気がついて対処して、便秘に止まらずママも赤ちゃんも笑顔でいられると良いですね。