赤ちゃんの耳垢の原因と、かたまりを安全に耳掃除する方法!
あるとき気がつきます。赤ちゃんの耳の中に予想以上の耳垢のかたまりがあることに。。。
「そんなに汚れるようなことはしてないと思うのに?」と思われるのですが赤ちゃんはもともとすごく耳垢がたまりやすいのです。
そんな耳垢ですが、汚れやゴミだけではなく耳にとって大切な役割も担っています。
ここでは赤ちゃんの
“耳垢について”
“耳掃除の仕方”
“どういうとき耳鼻科に行くべきか”
そうした疑問をわかりやすく解説していきます。
もくじ
赤ちゃんの耳垢とは何か
赤ちゃんは大人に比べて耳垢がたまりやすいです。代謝が良いので汗をよくかき皮脂が耳に溜まることが主な原因ですが、他にもミルクの吐き出しやよだれが耳に溜まって耳垢になることが多いです。
また耳垢は皮脂やゴミというだけではなく、雑菌の増殖を防いだり耳の中を保護する役割もあるので、適度にあるほうが良いと言われています。
耳垢の種類
乾いた耳垢…2歳以降はほぼこれ
黒い耳垢…羊水の残り(安全)
黄色い耳垢…炎症で膿の可能性(要受診)
耳垢といっても色々なものがあります。
湿った耳垢
新生児から2歳頃まではねっとりと湿った耳垢の赤ちゃんが多いです。代謝が良く汗をかきやすいためで問題はありません。
乾いた耳垢
2歳以降は乾燥した耳垢になる子どもがほとんどです。大人でも湿った耳垢の人がいるように湿っていても問題ありません。
黒い耳垢
赤ちゃんの耳垢が黒や濃い茶色になることがありますが、これはママのお腹にいてた時の羊水にに含まれる排泄物などが耳に溜まって固まったもので、心配はありません。
黄色い耳垢(注意)
赤ちゃんの耳垢が黄色く、ドロっと湿っている時は、耳が炎症を起こし膿が溜まっている可能性があります。
耳だれとも言い、赤ちゃんが痒がったり普段と様子が違ったら、アトピーや皮膚炎の疑いもあるので早めに耳鼻科で診てもらいましょう。
赤ちゃんの年齢別の耳掃除の方法
0歳の赤ちゃん
ベビー用の細い綿棒や湿らせたコットンを使って耳の入り口周りを優しく拭き取ります。
赤ちゃんの耳は元々耳垢を外に出せるるようにできているので、無理に奥を掃除する必要はありません。繊細な赤ちゃんの耳を傷つけ無いように気をつけましょう。
1歳の赤ちゃん
耳垢がふやけているお風呂上がりに、赤ちゃん用綿棒を使って優しく絡めとります。
バスタオルなどで赤ちゃんを包むと安全に耳掃除ができます。
赤ちゃんの耳の中は小さく、鼓膜まで2cm程で達してしまいます。1cm以上は綿棒を奥に突っ込まないように気をつけてください。怪我の原因になります。
また耳垢を深追いすると奥に押し込んで詰まりの原因になってしまうことがあるので基本的には耳の入り口だけでOKです。
2歳以降の子ども
基本的には1歳と同じですが、2歳頃になると乾燥した耳垢になることが多いです。硬くて中々綿棒でからめとれない時は、綿棒にオリーブオイルを塗り湿らせて取ると綺麗に取ることができます。
1cm以上奥に耳垢が詰まっているようなら自分では取らず耳鼻科にいって取ってもらいましょう。
耳掃除をする時の注意点
安全な場所で行う
まずは鉄則ですが、赤ちゃんがもし抵抗して動いても危険が無いように安全で明るい部屋で行なってください。
嫌がる時は無理にやらない
赤ちゃんが機嫌が悪い時や、嫌がっている時には無理に押さえ込んで耳掃除をしないようにします。
抵抗して危険なだけでなく、耳掃除が怖いものだと覚えてしまうと普段から嫌がるようになるからです。
“出来る時にやろう”くらいのスタンスで構えるようにすると赤ちゃんもママも気が楽になります。
1cm以上は絶対入れない
赤ちゃんの耳は小さく繊細です。鼓膜までは2cm程で達します。耳の中を傷つけないよう1cm以上は綿棒を突っ込まないようにして下さい。
耳垢を奥に押し込まないように気をつける
大人も子どもの耳も元々耳垢は自然に外に排出されるように出来ています。
奥の耳垢を取ろうとして余計奥へ押し込んでしまうことがありますが、中で詰まって取れなくなったり、耳垢栓塞になる恐れもあります。
どうしても奥の耳垢が気になる方は、耳鼻科でプロにピンセットでとってもらいましょう。
外耳道を傷付けないように
赤ちゃんの耳の中の皮膚は非常に柔らかく繊細です。耳垢をきれいに取ろうと綿棒でこすり過ぎると傷つけ、そこから炎症を起こし外耳炎になることがあります。一度なるとクセになることもあるので気をつけましょう。
耳垢は耳を保護する役割もあるので無理に取りきらないくらいがベストです。
綿棒は赤ちゃんの手の届かない場所へ
意外と見落としがちですが、綿棒を赤ちゃん自身が耳に入れて起こる事故も多いです。
“耳掃除の時に出しっぱなしにしていた綿棒で、、、”なんてことにならないように、赤ちゃんの手の届かないところに保管するようにしましょう。
血が出た時は
気をつけていても耳掃除で赤ちゃんの繊細な耳の中を傷つけてしまい血が出てくることもあります。
傷口が耳の中の場合は自己判断せず耳鼻科を受診しましょう。
傷口が耳の外の場合はガーゼなどで拭き取り様子を見ましょう。
やりすぎは外耳炎になりやすい
外耳炎で耳鼻科を受診する人の多くは大人も含めて“風呂上がりに毎日耳掃除をする”など耳掃除を頻繁にする人に多く見られます。
耳の中を知らず知らずに傷つけて、そこから炎症を起こす原因になっています。赤ちゃんの耳はさらに繊細なので耳掃除は月に1〜2回程度にするようにしましょう。
家庭で耳垢を綺麗に取るおすすめアイテム
ライト付き耳かき
子供の耳掃除をする時スマホのライトで耳を照らしながらするママが多いですが、両手がふさがって子供の頭を固定できずに苦労されているママも多いです。
この商品は耳かきの先端がLEDで光るので耳の中を明るく照らしながら片手で掃除することがどきます。また先がわざとs字に曲がっていて、自分の手が邪魔にならず耳の奥がよく見えるので非常に使いやすいです。短時間でごっそり取れるのでママも赤ちゃんも負担なく耳を掃除することができます。2015年キッズデザイン賞を受賞したオススメの耳かきです。
つまんでとるにはライト付きピンセット
こちらは耳かきよりよく取れるライト付きのピンセットです。
新生児の小さく繊細な耳には使用しないほうがいいですが、2歳以降、乾いた耳垢が気になるようになってきたらこちらは扱いやすくオススメです。
ライトが耳を照らしてくれて、ピンセットがS時になっているので手元が邪魔にならず耳の中をよく見ながら耳掃除ができます。気持ちいいほど良く取れます。耳かきのように耳の中からかき出すわけではないので、耳の中を傷つけることも少ないです。大人にもオススメの商品です。
スマホやPCで見れる耳の中のマイクロスコープ
家庭で耳掃除も今やここまで来たのか、という商品です。耳を中を観察できる小型カメラで画質も良く耳の中が丸見えです。赤ちゃんから大人まで使える安心設計で3000円前後で手に入るので家庭にひとつあれば重宝します。耳垢チェックだけでなく、外耳炎などの疑いも早期発見でき、鼻腔にも使えます。
耳垢栓塞(じこうせんそく)について
耳垢栓塞とは、耳垢がたまり耳の中が詰まることで”聞こえが悪い”などの症状が出ることです。
耳垢を取ることで症状は改善します。
子供や赤ちゃんの場合、耳掃除で耳垢を奥に押し込んでしまい、それが詰まることでなることが多いです。見るからに奥で詰まっている時や、赤ちゃんが耳に不快感があるような仕草をしていたら耳鼻科を受診しましょう。
気軽に耳鼻科で耳掃除
2ヶ月に1回くらい赤ちゃんの耳掃除だけで耳鼻科に行く方も多いです。病院でも耳掃除は普通の治療行為として優しく対応してくれます。保険も適用ですし、耳垢栓塞や中耳炎などの早期発見にも繋がるのでおススメです。
まとめ
新生児は基本的には耳掃除は不要、耳の入り口を軽く拭く程度でOKです。
耳垢には耳を保護する役割もあるので、ここで紹介した耳掃除を月に1回程度行い、取りすぎに気をつけましょう。
耳垢を無理に深追いせず耳鼻科も活用しましょう。
この記事で、あなたと赤ちゃんの大切な毎日の暮らしのヒントになれば幸いです。
[surfing_other_article id=”87251″]